2015.08.13

【後編】「What do you know about your customers?」― GIGYA 東アジア担当 Edwardインタビュー

アドテクを中心として広告業界のトレンドについて発信をする『DAC AD TECH BLOG』。今回はアイデンティティマネジメントプラットフォーム“GIGYA”について、東アジア チャネルセールスマネージャーのEdward Kong 氏のインタビューをお届けしています。後編はどのようにGIGYAが活用されているか、今後の展望についてお届けします。
前編はコチラ>>>からどうぞ

 
GIGYA_Edward_main_2nd
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大きく3つに集約されるGIGYAの活用目的
 
―どのようなニーズのもとで、GIGYAを導入いただくケースが多いのでしょうか
 
なぜGIGYAをいれるのか?使いたい理由は、ほとんど3つに集約されます。
1つめは「ユーザのために」です。GIGYAを導入いただくことで、ソーシャルログインを使って簡単にレジストでき、ワンクリックでのログインが可能になります。またソーシャルログインで集めたデータを元に、ユーザ一人一人に合ったコンテンツを出す等パーソナライズを行い、ユーザエクスペリエンスを高めることが出来ます。

 
2つ目は「会社のために」です。ソーシャルデータを「Collect」することでもっと詳しくて具体的な、深いマーケティングが可能になります。これまでよりも詳しくユーザを理解することが出来、マーケティングキャンペーンに活かすことが出来ます。
 
3つ目は「ITリソースの確保のために」です。GIGYAで提供しているサービスを1から自社で開発をしたり、実装したりするのは大変手間とリソースがかかります。自社で作る必要がなくなることで、ITチームにも、マーケティングチームにもベネフィットを感じていただけるかと思います。
 
 
―3点目に関してですが、GIGYAを使わずに自社で実施される場合と比較すると、大きな差があるのでしょうか。
 
たしかに、ソーシャルの価値を理解いただいており、その中で1度ご相談いただいても「自社で行います」となるケースは少なくありません。GIGYAのサービス内容自体は、大したものではありませんからね。誰でもGIGYAのようなサービスやソーシャルログインを作ることが出来ます。
 
ただ、実際に自分たちで作ろうと思うと、(同じような機能を持った)システムを構築することには大きなハードルがあります。時間がすごくかかりますし、たくさんのリソースも必要です。お金だってかかります。ですので、一度断られても、色々と苦労されて(失敗などもされて)、最終的に戻ってきているケースも多いです。(色々なケースがありますが)自社で開発せずにGIGYAのソーシャルログイン・アイデンティティストレージ(identity storage)を使うことでエンジニアのリソースを80%以上の企業が1ヵ月/年間以上のリソースを省くことが出来ています。※1
 
GIGYA_research_image
※1:第3者機関による、GIGYA導入における開発工数削減についての、GIGYA導入企業へのアンケートデータ
 
また、まだソーシャルの価値を理解していなくても、Webサイト管理していたり、ログインレジストレーションを管理・運用したりしている企業の場合は、GIGYA が提供するログインの一元管理が可能な機能を評価して頂いており、その機能だけでも「導入したい」と言ってくださるクライアントもいます。
 
 
―日本も含め、グローバル全体でこの3点が導入理由となるのでしょうか。
 
はい、日本も含めてこの3つに集約されるかと思います。日本に関しては、今データ活用について盛り上がってきているフェーズですので、まだまだ具体的な活用イメージにまで至っていない企業も多いかと思います。ですので、まずはこういったことが出来るんだよ、ということをご紹介していければと思います。
 
 
ユーザエクスペリエンス向上施策としての活用
 
―具体的にはどのように活用されているのでしょうか。
 
まず、事業主サイドの例として「NFL(National Football League)」の既存ユーザに対する活用事例をご紹介します。NFLでは既存ユーザに対して、適切なアプローチを行いたいと考えていました。そこで、もともと自社で所有しているユーザデータに対して、GIGYAで取得したアイデンティティデータを照合、取得出来た「名前、誕生日、住んでいる場所」のデータを元に誕生日のパーソナライズド Eメールキャンペーンを行いました。このキャンペーンでは、所在地からファンであろうチームの想定を行い、「あなたの名前の入った」そのチームのユニフォームを特別価格でご提供しますよ、といったメッセージを配信しています。
 
GIGYA_case_NFL
 
また、NIKEではNIKE+の既存ユーザに対して「所在地、好きなアーティスト」の情報を元に、住んでいる地域のおすすめのランニングコースと、好きなアーティストに類似したアーティストのランニング中に聞くオススメの楽曲リストを配信。既存ユーザにおけるエンゲージメントアップのための施策を行っています。
 
GIGYA_case_NIKE
 
 
―メディアサイドにおける活用方法はどんなものがあるのでしょうか?
 
米のTV局「FOX」の例を挙げますと、Adobe Targetとの連携を行い、GIGYAで取得したユーザの年齢やアイデンティティデータを元に、よりそのユーザが興味を持ちそうなコンテンツの出し分けを行っています。また、GIGYAで取得したアイデンティティデータはGoogle Analyticsと連携することが可能でして、自社に訪問しているユーザのうち、例えば「20代の男性」といったセグメントごとのユーザの動きを抽出することが可能です。
 
GIGYA_case_AT
 
 
―Google側もオーディエンスデータを提供しているかと思いますが、そちらとの違いはなんでしょうか。
 
Google社が提供しているオーディエンスデータは、GDN(Google ディスプレイ ネットワーク)のclickデータを元にしたあくまで推測のデータです。GIGYAのデータは1st Partyデータになりますので、GIGYAのデータを連携させることでより正確にターゲットの動きを把握することが可能になります。
 
 
LINEのソーシャルログインを開発中。日本向けの対応を強化。

―今後のアジアマーケットへの期待や、展望について教えて下さい。
 
日本のテック市場は、ポテンシャルがすごくあると感じています。セールスフォース(Salesforce)が進出し、昨年はマルケト(Marketo)が進出し、導入件数を増やしていますよね。アジアにおいては、日本は1番大きな潜在市場(マーケット)だと考えています。
 
特にデータについては、どんどん大事になってきており注目される領域です。さまざまな人が「どんなデータを持てるのか」「どうやってこのデータを使えるのか」を考えるようになってきていると感じています。データは今後もすごく注目される領域であり、GIGYAはその領域において最後のパズルピースです。
 
GIGYAとしては長年、LINEのログインにも対応したいと思っていました。日本においては、LINEが重要であることを認識していますし、API公開を待っていました。今回API公開を受け、現在開発を進めています。早い段階で提供できるよう、イスラエルの開発チームが頑張っているところです!LINEに留まらず、今後も新しいサービスが出てくれば、日本は大事な市場だからきちんと対応していきたいと考えています。
 
 
―最後にメッセージをどうぞ。
 
僕が言いたいのはどのクライアントへも変わらなくて、あなたは自社のユーザについて何を知っているのか? 「What do you know about your customers?」それが一番大事な質問です。
 
もし、その質問にうまく答えられない人がいるのであれば、その企業は競合企業にすぐ追い抜かされてしまうでしょう。僕たちはその質問に答えられるよう「GIGYA」を通じてクライアントに価値提供をしていきたいと思います。
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Edwardさん、ありがとうございました。
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